なにかのご縁 それは何かの縁だった。 ◇◇◇ 物語の始まりを告げる美しい言葉の響き。 これから始まる奇想天外に胸躍らせる魔法の言葉。 眠りにつく前、ベッドの中で読んでもらう様な―― そんな優しい『ご縁』のお話。 ◇◇◇ 『野﨑まど』という作家を知っているかい？ まぁ、一言でいうなら、クレイジーなやつさ。 あぁもちろん、いい意味でな！ 紡ぐ言葉は、簡潔で、ユーモアに溢れ、一切の無駄が無い。 生み出された物語は、全てが美しく収束し、そして広がっていく。 そこに、読者を魅了する彼のセンスがある。 近頃、少し名前も売れてきて、正直、 「俺、アムリタ発売当時から買ってたわー。超ファンだわー」 とか言いたいのだけれど、まぁ、正直キャラづくりが面倒なうえにウザいのでやめておくとする。 ◇◇◇ さて、作者紹介はその辺にして。 その、野﨑まどの新刊が発売された。 タイトルは『なにかのご縁２』 ナンバリングがあることで分かるかもしれないがシリーズものの二作目である。 紹介するタイミング的に、この本になってしまっただけで、読むときはもちろん、シリーズの一作目から読んでもらいたい。 本書は、一応著者の初めてのシリーズものということになっている。 内容は『縁を結ぶ不思議なうさぎとお人好しの青年のコンビが贈る縁結びストーリー』である。帯に書いてあるのだから間違いない。 加えていうならば、あったかハートフルな物語である。 こう、読み終えたころに心が温かい何かで満たされるようなお話。 正直、この物語は、野﨑まどという作家が紡ぐ物語のなかでは極めて異質なものであるのです。 ちょっと作品の雰囲気が違うというか。 「だから、是非読んでください!! この作家さんを好きになってください!!」 と薦めるには少し抵抗がありまして。 ただまぁ、面白いお話であることに変わりはなく。 面白いものは誰かに伝えたいわけで。 というわけで、興味のある方は、この『なにかのご縁』シリーズと共に、『『映』アムリタ』や、『know』といった著者の別の作品も共に手に取っていただけると………… ◇◇◇ こうした僕の言葉が誰かに届く。 それでも十分。 そこでさらに、書店で手に取ってもらえるのならば―― きっとそれも、素敵な縁で繋がっていることでしょう。 [0回]PR
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